第二話 一緒に遊ぼう ~古宇利島へ~

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初回のインナーチャイルド・ワークを終えた後、ボクは息子に説明とお願いをした。

裕くん(中学3年のボク)においでと言ったこと。

息子がいろいろ教えてくれると言ったこと。

裕くんも行きたいと言ったので、今日から仲間に入れてほしいということ。

 

息子はとても喜んで、すぐにボクに向かって

「裕くん、遊ぼう!」と言った。

そして、誇らしげに、庭で自転車に上手に乗ってみせた。

「じゃ、次、裕くん」と息子。

ボクは子ども用の自転車をこいだ。

その自転車をこぐのは初めてではなかったが、新鮮だった。

 

「みんなでサイクリングできたらいいね、裕くんも」と妻が言った。

「島は? 島にはレンタサイクルがあるんじゃない?」などと言い合って調べ、翌日、近くの古宇利島に行くことにした。

 

翌日は晴れ。

3月の、優しい陽気と春の風が心地よい日だった。

息子と妻とボクと、ボクの中の裕くん。

こんなに温かくて、安心できる家族と揃って楽しく過ごす。

ボクの生い立ちの中にはないそんな当たり前のような日常を、ボクはどれほど欲していたのだろうか。

改めて家族の幸せと、心が通い合うことの尊さが身に染みた。

 

第3話につづく・・・

 

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