第三話 『人生の選択』

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人生では節目節目でいろんな選択をする。

その時に自分の心に従った選択をするのが幸せの条件だと今ならわかる。

僕は自分の心に従った自分のための選択をしてこなかった。

全てが医者になるためのレールに自分を乗せる選択だったのだ。インナーチャイルド・ワークを行っていてそのことをしみじみと痛感した。

それは特に高校時代を振り返った時に感じた。

不登校で終わった中学時代だったが、高校は友人に恵まれ 比較的楽しく過ごせた。 それは僕の人生の中でも貴重な時間だったと言える。しかし3年に進級する際 、 僕は理系の進学クラスを選択した。それは自分の心に従った自分のための選択ではなく、 医者になるための選択だったのだ。 仲良く信頼できる友人と卒業まで一緒のクラスで楽しく過ごしたかったが、 医者にならなければならない、その圧力に押されていた僕は間違った選択をしてしまった。

 

医者になるための選択はことごとくうまくいかない。何とかレールから脱線しないようにと必死でしがみつこうとするが、あたかも、「ここはお前の居場所じゃない」と言われているかのように、挫折は繰り返される。

そこはボクが持って生まれた才能を輝かせられる場所ではない」、医者であることに囚われていたボクは、それに気づかないまま走り続けていたのだった。

だから今のボクが医者というアイデンティティーを捨て去ることは、今の自分のためだけでなく、あの頃のボクのためにできる、最大で最高の『幸せの選択』なのだ。

 

子ども時代、感受性や共感力が強く、優しければ優しい子ほど、親の期待や理想を取り入れて、親を喜ばせ、安心させようとする選択をしがちである。

しかし、それが仇となって、苦しみや生きづらさ、罪悪感や恐怖、そして症状を抱えてしまうのでは報われない。

 

遅くない。 誰でもない、自分の心に従った、自分のための選択をしよう。

それができるように、何か、誰かへの依存を捨て、自分で立つのだ。

そして少しだけでもいい、『自分のために選んだこと』への一歩を踏み出すのだ。

その一歩は、楽しく幸せな人生への道なのだから。