第四話 『思考』と『感情』

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怒ることはよくない

感情をあらわにするものじゃない

「わがまま(自己主張)言ってはだめ」

そういう教えが人間の心を歪ませる。

 

『感情』をコントロールするために『思考』を稼働させる術が身につく。

『感情』をコントロールすることが、後々どのような問題や障害をもたらすかなど知ることなしに、『感情』をコントロールできる人間が立派なのだという日本の風潮はいまだ根強い。

思考で感情をいくらコントロールしたとしても、感情は嘘をつかない。 

『感情』は生命そのものであり、その人そのものの、一切否定されるべきものではない大切な働きに他ならない。

特に内発的な『怒り』は、その人を守るために与えられた感情であり、本来抑制すべきものではない。

 

『感情』を取り戻すために必要なことのひとつとして、幼い頃から麻痺させ、抑圧させてきた『怒り』を表現することが欠かせない。

ボクはインナーチャイルド・ワーク(ワーク)で、ボクをコントロールし、恐怖や傷を与えた相手に『怒り』を吐き出してぶつけた。

その場面に戻って、あの時言えなかったことを言い、あの時できなかったことをした。丸めた毛布を相手に見立ててなぐり、蹴飛ばした。

 

それでいい。

それがいい。 

こうすることでトラウマの後遺症から解放されるのであれば、『怒り』を全部出しきった方がいい。

 

あの時のボクは、なぐりはしなくても、本当の気持ちを言って良かったんだ。

 

何と言われようと、どう思われようと、言った方が良かった。

これができていれば、トラウマの後遺症で苦しまなくて済んだし、きっとボクは医者という職業は選ばなかった。

 

ワークで吹き出した『怒り』を、それぞれにぶつけてみて、そう実感した。

 

 

『次回は、もう少し小さい頃の裕くんのワークをしたいから、ぬいぐるみか何かあった方がいいな』

妻がそう言った。

『(息子に)借りようか』とボク。

だけど、息子からあっさり断られたので、近々買いに行くことにした。

 

第五話に続く