セミの声、夏休み、それぞれの家庭で、様々な予定が組まれるこの時期。
8月には、『お盆』という、日本中の意識を『実家』に向かわせる3日間プラスαが待ち受けていますね。
お盆となると、テレビをつければ帰省する家族でごった返す空港や駅の映像、子ども世帯へのインタビュー、渋滞の映像が頻繁に流れます。
この仕事をしていると、実家、または嫁ぎ先の実家との関わりに苦手意識や嫌悪、ストレス、恐怖、不満などを抱えている方々がどれほど多いかを知ることができます。
にもかかわらず、
そんなものは抱えてはいけない。
抱えていたらやってられない。
と考えを打ち消し、感情に蓋をして、多くの方々が、無理して頑張っています。
また、それができなかったり、期待に応えないことで、罪悪感や劣等感にさいなまれる人もいます。
あたかも『帰省』が代名詞であるかのような、お盆や夏休み。
負担に感じている人、『帰省』しないことに後ろめたさを感じている人が多く存在するというわけです。
そこで、いくつか質問をしてみます。
□世間の当たり前の枠に当てはまらないことに後ろめたさを感じる?
□『帰省』しないと誰が困る?(誰がどんな気持ちになる?)
□誰のために『帰省』する?
□その人は本当にそれを望んでいる?
□『帰省』についてのあなたの本音は?
□『帰省』しないことで失うものは?
□『帰省』しないことで得られるものは?
このブログでは、何度も発信していますが、人にはそれぞれ違った気質があり、個性があります。
特に、*敏感で繊細でごまかしの効かない人にとっては、学校という環境が地獄のようだと感じる人がいるように、実家や、実家の家族との関わりが本当に苦手な人がいるのです。*敏感で繊細でごまかしの効かない人→Highly Sensitive Person(HSP)
だけど、適応できないと、罪悪感や劣等感が刺激され、つらい思いをします。
本当は嫌なのに、適応しなければと思うと、心にゆとりがなくなって、子どもや伴侶につらく当たってしまうことだってあります。
だからボクは、そういう方が一人でもいる家庭では、『帰省』についてどうするか、ということについて、まずは自分たち家族だけで本音で語り合うこと。
そしてみんなで『選択』して決めること。
決めたことに責任を持って、守るべきもの(自分がつくった新しい家族の中で「優先すべきもの」、「大切にすべきもの」、特に伴侶と子どもの立場や心)を守ること。
そして、『帰省』しないことで困る人がいたとしても、思ったこと、感じたこと、願いを、子どもや伴侶が言葉にできる家庭であること。
それが何より大事なことではないかと思います。
おじいちゃん、おばあちゃんの気持ちを思うと・・・。
身内が何と言うか・・・。
『帰省』しないなんて概念の方があり得ない・・・。
いろんな考えが罪悪感を駆り立てます。
『帰省』が苦手、できればしたくない、という気持ちには、きっとあなたのせいではない理由が潜んでいるはずです。
あなたの中から湧いてくる気持ちは自然な気持ち。
あなたは何も悪くありません。